健康診断の結果で、むやみに神経質になることはありませんが、一度悪化してしまうと、
元には戻れない症状もあることは肝に銘じておく必要があります。
健康診断を何度も受けている方には、おなじみの結果かもしれませんが、全体を見通せるように簡単にまとめてみました。
【肥満度(身長・体重)のチェック】
肥満は、体に占める脂肪の割合や脂肪のつき方によって判定されるものです。脂肪割合の指数BMIは以下の式で求めます。
BMI=体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
標準BMI 22
BMI 25以上 肥満
BMI 17以下 痩せすぎ
BMIが「25」を越えたら危険信号です。
BMIが高くなると、高脂血症や高血圧、糖尿病などの生活習慣病にかかりやすくなります。
脂肪の付き方には皮下脂肪タイプと内臓脂肪タイプがあります。つまめる脂肪は皮下脂肪です。おなかをつまんで厚さが2cm以下であればりんご型肥満(内蔵型肥満)、2cm以上であれば洋なし型肥満(皮下脂肪型肥満)というのが目安です。
【血圧検査】
WHO(世界保健機関)の定義
正常な血圧:最高血圧が140mmHg未満、最低血圧が90mmHg未満
高血圧:最高血圧が160mmHg以上、あるいは、最低血圧が95mmHg以上
低血圧:最高血圧100mmHg以下且つ最低血圧60mmHg以下
正常血圧と高血圧の間は「境界域高血圧」と呼ばれ、特に薬などの処方は必要ない範囲です。
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【脂質検査】
血液中に含まれるコレステロールの量を測定します。
総コレステロールや中性脂肪が基準値よりも高くなると、高脂血症と診断されます。
高脂血症は放っておくと将来確実に動脈硬化がすすみ、特に心臓発作を起こす確率が通常の4倍以上になるといわれます。
【尿検査】
蛋白や潜血が尿に混じっていたら陽性と判断されます。陽性がすぐに腎臓の病気というわけではなく、健康な人でも尿に蛋白や潜血が出ることがあります。
検査結果が、陽性のときはほとんどの場合「要再検」として、もう一度調べなおします。再検査しても尿に蛋白が出ていたら、腎臓の障害が疑われます。尿に潜血が見られる場合は、腎臓か尿路のどこかで出血していることを意味しています。尿糖は糖尿病の初期サインです。糖尿病は将来様々な合併症を引き起こすので、初期の内に治療を受けるようにしましょう。
【血糖検査】
尿糖値とともに血糖値は、糖尿病の早期発見に欠かせない検査結果です。血糖値が高いのは糖尿病の兆候です。
尿糖は糖尿病で無くても出ますし、軽症の糖尿病では出ないので、それだけでは糖尿病かどうかは判断できません。
また糖尿病の検査として、もう一つヘモグロビンA1cの値も検査されます。
【心電図検査】
心臓の筋肉活動を記録して、血液を送り出すリズムの異常(不整脈)や、心臓の細胞の異常(心筋虚血)等を調べる検査です。 心筋虚血とは心臓を養う血管の動脈硬化により、心臓に十分酸素が供給されない状態を言います。
心電図をとると、以前に心筋梗塞を起こしていたことがわかることがあります。発作は自覚されていない場合もあるので、疑いがあれば循環器内科を受診することが望ましいです。
【肝機能検査】
肝臓は「沈黙の臓器」といわれ症状が外に現れにくいです。
健診で発見される肝機能の異常の多くは、肥満やお酒の飲みすぎによる脂肪肝やアルコール性肝障害です。
γ-GTPだけが高い場合は、ほとんどがお酒の飲みすぎが原因です。γ-GTPをはじめとして、肝細胞の破壊で血液中に増加するGOT・GPTを検査することで、肝臓の異常を調べます。
【眼底検査】
瞳孔に光をあてて、眼の奥の血管状態を観察する検査です。
この検査は動脈や静脈の血管状態を体外から直接観察することができる唯一の検査です。おもに動脈硬化の状態などの判定に使われます。
【その他の血液検査値】
赤血球やヘモグロビンの値は、貧血等を調べる検査です。
白血球は正常値が4,000〜8,000/μlですが、あくまでも平均値で個人差があります。低い場合でも、他に何も異常を指摘されずに、3000/μl程度の値であれば経過観察でよいでしょう。また軽度の一時的な白血球増加は、種々の感染症や炎症でみられます。10,000/μl程度であれば一時的な風邪でも上昇します。
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